園だより

6月園だより

5月3日は、「憲法記念日」でしたが、何故かいつもあまり話題になりません。現行憲法は、明治憲法と呼ばれていた「大日本帝国憲法」を改正する形で、占領下の1946年11月3日(現在の文化の日)に交付され、翌

1947年5月3日より施行されました。そして1948年7月20日の「国民の祝日に関する法律」で、「憲法記念日」と決定されました。趣旨は「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する」ということです。

この「日本国憲法」をわたしたちは「平和憲法」と呼び、その第9条で世界で唯一「戦争の放棄」を謳っていることはよく知られています。確かにこの憲法は日本の敗戦によって占領下において作られたものでしょう。しかし戦争に勝った国は決して「戦争の放棄」などということは言いません。戦後80年、日本が戦争に巻き込まれずに歩み、国の成長を果たしたのは、この「平和憲法」の役割が大きい。従ってわたしたちは、どんなに困難な課題であっても戦争に持ち込まず、暴力に訴えず、話し合いでの解決を目指すべきです。今こそ、人類の英知が求められています。

確かに今の日本はアメリカの核の傘の下に置かれていることも事実でしょう。しかし、戦争をするということは「人を殺す」ということ以外の何ものでもありません。それがどんなに悲惨なことか、今わたしたちは、ガザでもウクライナでも見ているところです。わたしたちは過去の戦争を思い起こさなくてはなりません。

時々、聖書(旧約)には戦争のことばかりが記されていると批判されることがあります。しかし、よく読んでください、聖書は戦争の歴史を顧みて、戦争をしてはならないということを後世のわたしたちに、強く教えているのです。

最後に国際連合ビル敷地内にある祈念碑に刻まれている世界の誓い、聖書の御言葉を記します。

「主は国々の争いを裁き、多くの民を戒められる。

彼らは剣を打ち直して鋤とし

槍を打ち直して鎌とする。

国は国に向かって剣を上げず

もはや戦うことを学ばない。」   イザヤ書2章4節

園長 長村亮介

お問い合わせ

お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせフォーム